「貧しい大統領」というのは本のタイトルのため? 質素に生きているだけの誠実な方のようです。
ご存じの方も多いと思いますが、前ウルグアイ大統領、ホセ・ムヒカさんが来日して、講演やテレビ出演で
さまざまなメッセージを残してくださいました。彼が注目されたのが2012年の『リオ+20』とも
呼ばれる国連持続可能な開発会議でのスピーチです。
『貧乏とは少ししか持っていないことではなく、無限に欲があり、いくらあっても満足しないこと…』
など、心にしみるこのスピーチが絵本になっています。彼は貧しい家庭に生まれて、キューバ革命に
影響されてゲリラ戦士になり何度も逮捕されて約14年間も牢獄にいたという方です。そこで学んだことは
暴力では世界は変えられない、文化を変えなければ…というもの。なかなか現実は厳しいけれど
アメリカのオバマ大統領とキューバのカストロ元議長との会談に尽力して両国の国交回復に
一役買った人物です。一気に世界から戦争・紛争をなくすことはできないけれど、地道な努力が
一歩一歩世界平和につながっていくことでしょう。もっと知りたい方は出版社のホームページで。
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